今回は、IchigoJamとMixJuiceを使って、IoTデバイスを構築してみました。IoTプラットフォームにはdweet.ioを使用します。
具体的には、IchigoJamに接続した温度センサー(TMP36)の計測データを、dweet.iにポストして、そのデータをブラウザで受信してGoogleゲージで可視化します。
○MixJuiceの作成
MixJuiceの中身はESP-WROOM-02です。ファームウェアも公開されているので、自作することができます。手元にESP-WROOM-02があったので、とりあえずブレッドボードベースで作成してみました。
・必要なモノ
MixJuiceファームウェア(「DOWNLOAD」をクリック)
・ESP-WROOM-02の配線
GPIO0 Low(GND)
GPIO2 High(3.3V)
GPIO15 Low(GND)
EN 10kΩで3.3Vにプルアップ
RST 10kΩで3.3Vにプルアップ
TXD シリアル変換ケーブルRXD(白)
RXD シリアル変換ケーブルTXD(緑)
・ファームウェアの書き込み
次のように操作してMixJuiceのファームウェアを書き込みます。
①FLASH DOWNLOAD TOOLSを起動します。
②COMポート(COM PORT)とボーレート(BOAUDRATE)を設定します。
③「Download Path Config」のいずれかの入力ボックスの右にある[...]ボタンをクリックします。
④MixJuiceファームウェア「MixJuice.bin」を選択し、[開く(O)]ボタンをクリックします。
⑤ADDRに「0x00000」と入力し、左のチェックをオンにします。
⑥その他を次のように設定します。
CristalFreq :26M
SPI SPEED :40MHz
SPI MODE :QIO
FLASH SIZE:32Mbit
※この図では「Download Path Config」に「「MixJuice.bin」」以外の項目が入力されていますが、無視してください。
⑦[START]ボタンをクリックします。
なお ESP-WROOM-02の規定のファームウェアへの書き換え、アップデート方法については、ここを参照してください。
○回路の配線
MixJuice IchigoJam
TXD RXD
RXD TXD
MixJuice(ESP-WROOM-02)の「GPIO0」はHigh(3.3V)に設定します。
温度センサー(TMP36)は、次のように配線します。
○アクセスポイントへの接続
次のように操作して、アクセスポイント(WiFiルーター)に接続します。
①IchigoJamとMixJuiceの電源をオンにします。
②「?"MJ APC ssid password"」と入力します。ssidにはアクセスポイントのSSIDを、passwordにはアクセスポイントのパスワードを入力します。
○プログラム
・データ送信
IchigoJamで、次のBASICプログラムを入力します。
・データ受信用HTML
テキストエディタで、次のHTMLコードを入力します。
BASICプログラム中の「dweet.io/dweet/for/ichigojam?val=」とHTMLコード中の「var thingName = "ichigojam"」の「ichigojam」にデータを送受信するための固有名で、同じ名前を指定します。これは、任意の名前を指定できます。
○動作の確認
動作を確認するには、次のように操作します。
①IchigoJamでプログラムを実行します。
②ブラウザでデータ受信用HTMLを開き、[接続]ボタンをクリックします。
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