2017年1月14日土曜日

Android Things始めました。

昨年末にGoogleから発表されたAndroidIoTプラットフォームの「Android Things」を始めました

とりあえずハードウェアにRaspberry Pi 3を使用して、サンプルコード(Lチカ)を実行するまでの手順を説明します。

PC環境は、Windows10を前提に説明しています。

●必要なモノ
◇ソフトウェア
Android 7.0 (API 24)以上、SDK Toolバージョン24以上

◇ハードウェア
Raspberry Pi 3
SDカード(8G以上)
HDMIケーブル、LANケーブル、Micro USBケーブル(電源用)

Raspberry Piのセットアップ
 次のように操作して、Raspberry Piをセットアップします。
Android StudioWin32DiskImagerはインストール済みのこととします。

Android Thingsシステムイメージの書き込み
こちらのWebページから、Raspberry Pi用のシステムイメージ(androidThings_rpi3_devpreview_1.zip)をダウンロードし、解凍します。
Win32DiskImagerを使って、SDカードにシステムイメージを書き込みます。
  
◇起動とWifiの設定
①システムイメージを書き込んだSDカードを挿入し、ケーブル類を接続して電源を入れます。
Android Thingsの画面上に表示されているIPアドレスを確認します。
 

③コマンドプロンプトから、次のコマンドを入力してRaspberry Piに接続します。
adb connect <IPアドレス>[Enter]
<IPアドレス>には②で確認したIPアドレスを入力します。

④コマンドプロンプトから、次のコマンドを入力します。
adb shell am startservice -n com.google.wifisetup/.WifiSetupService -a WifiSetupService.Connect -e ssid <SSID> -e passphrase <Passcode>
<SSID>にはWifiSSID<Passcode>にはWifiのパスワードを入力します。

Wifi接続されると、SSIDIPアドレスが画面上に表示されます。
 

 以降、Wifiで接続されるので、LANケーブルは外して構いません。


●サンプルの実行

LEDの配線
 次のようにRaspberry PiLEDを接続します。
 
  
◇サンプルの実行(デプロイ)
 サンプルを実行するには、次のように操作します。
Android Studioはインストール済みのこととします。

①「Simple PIO」をダウンロード・解凍し、プロジェクトをAndroid Studioにインポートします。 
※インポートの際にSDKSDK Toolのバージョンが異なる場合は、インストールやアップデートを促すメッセージが表示されるので、メッセージに従って操作して、インストールおよびアップデートを実行してください。

②コマンドプロンプトから、次のコマンドを入力してRaspberry Piに接続します。
adb connect <IPアドレス>[Enter]
<IPアドレス>にはRaspberry PiIPアドレスを入力します。

③「blink」を選択し、[RUN]ボタンをクリックします。
 

④ターゲットを選択し、[OK]ボタンをクリックします。
 

 このとき、「Connected Devices」に「<none>」または「IPアドレス:5555[OFFLINE]」と表示された場合は、[キャンセル]ボタンをクリックし、コマンドプロンプトから次のようにコマンドを入力して、再度③④の操作を行います。
adb devices[Enter]
adb connect <IPアドレス>[Enter]
<IPアドレス>にはRaspberry PiIPアドレスを入力します。