○Hygrometerオブジェクトを作成する
湿度センサーの測定値を取得するには、Hygrometerオブジェクトを使います。Hygrometerオブジェクトは、物理的なボード上に接続されている湿度センサーを表すオブジェクトです。Hygrometerオブジェクトを作成するには、Hygrometerクラスのコンストラクタを使います。「controller」プロパティにI2Cインターフェイスの湿度センサーのデバイス名を指定します。
new five.Hygrometer({
controller: デバイス名
});
|
Johnny-Fiveのサポートする湿度センサー(I2Cインターフェイス)は、次のとおりです。
・TH02(Grove)
・SI7020(Tessel
Climate)
・SHT31D(Adafruit)
・DHT11 (I2Cバックパックを介して接続)
○湿度センサーのデータを取得する
湿度センサーのデータを取得するには、イベントハンドラを使います。イベントハンドラは、「on」メソッドを使って書きます。イベントにはイベント名を、ハンドラにはイベント発生時に実行する処理(コールバック関数)を指定します。
on("イベント", ハンドラ)
|
Hygrometerオブジェクトで発生するイベントは、次のとおりです。
イベント
|
説明
|
change
|
温度センサーの入力データが変化したときに発生する
|
data
|
25ミリ秒(「freq」プロパティで変更可)間隔で発生する
|
取得データ(湿度(%))は「relativeHumidity」(または「RH」)プロパティで参照することができます。
たとえば、HTU21Dの湿度データを「data」イベントで取得し、湿度(%)を表示するには、次のように書きます。
var five = require("johnny-five");
var board = new five.Board();
board.on("ready", function()
{
//HTU21Dを使用するためのHygrometerオブジェクトを作成
var
hygrometer = new five.Hygrometer({
controller: "HTU21D"
});
// データを取得
hygrometer.on("data", function()
{
// 湿度を表示
console.log(this.relativeHumidity + " %");
});
});
|
・配線図
○湿度センサー・データの読み取り間隔を設定する
湿度センサーのデータの読み取り間隔(「data」イベントの間隔)を設定するには、オプションの「freq」プロパティを使います。値にはミリ秒単位の時間を指定します。たとえば、1000ミリ秒間隔でデータを読み取るには、次のように書きます。
// データの取得間隔を1000ミリ秒に設定
var
hygrometer = new five.Hygrometer({
controller: "HTU21D",
freq: 1000
});
|
○Barometerオブジェクトを作成する
気圧センサーの測定値を取得するには、Barometerオブジェクトを使います。Barometerオブジェクトは、物理的なボード上に接続されている気圧センサーを表すオブジェクトです。Barometerオブジェクトを作成するには、Barometerクラスのコンストラクタを使います。「controller」プロパティにI2Cインターフェイスの気圧センサーのデバイス名を指定します。
new five.Barometer ({
controller: デバイス名
});
|
Johnny-Fiveのサポートする気圧センサー(I2Cインターフェイス)は、次のとおりです。
・BMP280(Adafruit)
なお、I2Cデバイスのアドレスは、「address」プロパティで指定することができます。
new five.Barometer ({
controller: デバイス名,
address:I2Cアドレス
});
|
また、BMP180は「mode」プロパティでオーバーサンプリングレート(サンプルの量)を指定できます。
new five.Barometer({
controller: "BMP180"
mode: 2
});
|
「mode」プロパティの設定値は、次のとおりです。
mode
|
説明
|
0
|
超低消費電力の設定、1サンプル、4.5ミリ秒3uA
|
1
|
標準電源設定、2サンプル、7.5ミリ秒5uA
|
2
|
高解像度、4サンプル、13.5ミリ秒7uA
|
3(規定値)
|
超高分解能、12サンプル、25.5ミリ秒12uA
|
○気圧センサーのデータを取得する
気圧センサーのデータを取得するには、イベントハンドラを使います。イベントハンドラは、「on」メソッドを使って書きます。イベントにはイベント名を、ハンドラにはイベント発生時に実行する処理(コールバック関数)を指定します。
on("イベント", ハンドラ)
|
Barometerオブジェクトで発生するイベントは、次のとおりです。
イベント
|
説明
|
change
|
温度センサーの入力データが変化したときに発生する
|
data
|
25ミリ秒(「freq」プロパティで変更可)間隔で発生する
|
取得データ(気圧)は、「pressure」プロパティで参照することができます。たとえば、BMP180の気圧データを「data」イベントで取得して表示するには、次のように書きます。
var
five = require("johnny-five");
var
board = new five.Board();
board.on("ready", function() {
// BMP180を使用するためのBarometerオブジェクトを作成
var
barometer = new five.Barometer({
controller: "BMP180"
});
// データ取得
barometer.on("data", function() {
console.log("barometer");
console.log(" pressure : ", this.pressure);
console.log("--------------------------------------");
});
});
|
・配線図
○気圧センサー・データの読み取り間隔を設定する
気圧センサーのデータの読み取り間隔(「data」イベントの間隔)を設定するには、オプションの「freq」プロパティを使います。値にはミリ秒単位の時間を指定します。たとえば、1000ミリ秒間隔でデータを読み取るには、次のように書きます。
var
barometer = new five.Barometer({
controller: "BMP180",
freq: 1000
});
|
○Altimeterオブジェクトを作成する
高度センサーの測定値を取得するには、Altimeterオブジェクトを使います。Altimeterオブジェクトは、物理的なボード上に接続されている高度センサーを表すオブジェクトです。Altimeterオブジェクトを作成するには、Altimeterクラスのコンストラクタを使います。「controller」プロパティにI2Cインターフェイスの高度センサーのデバイス名を指定します。
new five.Altimeter ({
controller: デバイス名
});
|
Johnny-Fiveのサポートする高度センサー(I2Cインターフェイス)は、次のとおりです。
・BMP280(Adafruit)
なお、I2Cデバイスのアドレスは、「address」プロパティで指定することができます。
new five.Altimeter ({
controller: デバイス名,
address:I2Cアドレス
});
|
○高度センサーのデータを取得する
高度センサーのデータを取得するには、イベントハンドラを使います。イベントハンドラは、「on」メソッドを使って書きます。イベントにはイベント名を、ハンドラにはイベント発生時に実行する処理(コールバック関数)を指定します。
on("イベント", ハンドラ)
|
Altimeterオブジェクトで発生するイベントは、次のとおりです。
イベント
|
説明
|
change
|
温度センサーの入力データが変化したときに発生する
|
data
|
25ミリ秒(「freq」プロパティで変更可)間隔で発生する
|
取得データは、次のプロパティで参照することができます。
プロパティ
|
説明
|
feet
|
フィートでの高度値
|
meters
|
メートルでの高度値
|
たとえば、BM180の高度値(現在の標高を基準にした高度)を取得し、フィートとメートルで表示するには、次のように書きます。
var
five = require("johnny-five");
var
board = new five.Board();
board.on("ready", function() {
// BMP180を使用するためのAltimeterオブジェクトを作成
var
alt = new five.Altimeter({
controller: "BMP180"
});
// データ取得
alt.on("change", function() {
console.log("altimeter");
console.log(" feet : ", this.feet);
console.log(" meters : ", this.meters);
console.log("--------------------------------------");
});
});
|
・配線図
○基準の標高を設定する
基準の標高を設定するには、「elevation」プロパティを使います。値に基準となる標高(メートル)を指定します。
// 基準標高を12メートルに設定
var
alt = new five.Altimeter({
controller: "BMP180"
elevation: 12
});
|
「elevation」プロパティを省略した場合(規定)、現在の標高を基準にした高度を取得します。
○高度センサー・データの読み取り間隔を設定する
高度センサーのデータの読み取り間隔(「data」イベントの間隔)を設定するには、オプションの「freq」プロパティを使います。値にはミリ秒単位の時間を指定します。たとえば、1000ミリ秒間隔でデータを読み取るには、次のように書きます。
var
alt = new five.Altimeter({
controller: "BMP180",
freq: 1000
});
|
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