2016年8月1日月曜日

Johnny-Fiveでマイコン制御7 - Board その1

Johnny-Fiveの基本的な使い方をまとめていきたいと思います。

Boardオブジェクトを作成する
 Johnny-Fiveでマイコン制御するには、最初に物理的なマイコンボードを表すBoard(ボード)オブジェクトを作成します。Boardオブジェクトを作成するには、Boardクラスのコンストラクタを使います。
var five = require("johnny-five");

// boardオブジェクトを作成
// 通信用シリアルポートを自動的に認識
var board = new five.Board();

// ボードの準備ができたら
board.on("ready", function()
  // Ready」と表示
  console.log("Ready!");
});


ボードの準備が完了したら処理を実行する
 ボードが初期化(Boardオブジェクトを作成)され、使用可能になると、「ready」イベントが発生します。ボードを制御する処理は、この「ready」イベントを検出した後に記述していきます。たとえば、「ready」イベントを検出した後に、LEDを点滅する処理を実行するには、「on」メソッド使って次のように書きます。
var five = require("johnny-five");

// boardオブジェクトを作成
var board = new five.Board();

// ボードの準備ができたら
board.on("ready", function() {
  // Ready」と表示
  console.log("Ready!");
  // ledオブジェクトを作成(13ピンをLED制御用に設定)
  var led = new five.Led(13);
  // 500ミリ秒間隔でLEDを点滅
  led.blink(500);
});

 「on」メソッドの第1引数にはイベント名を、第2引数にはコールバック関数を指定します。コールバック関数には、実行する処理を書きます。


シリアルポートを指定してBoardオブジェクトを作成する
 PCとボードの通信に使用するシリアルポートを明示的に指定するには、オプションの「port」プロパティを使います。
// 通信用のシリアルポートを明示してboardオブジェクトを作成
// Windows
// *」はシステム固有の番号
new five.Board({ port: "COM*" });

// OSX
new five.Board({ port: "/dev/tty.usbmodem****" });

// Linux
new five.Board({ port: "/dev/ttyUSB*" });


○オプションを指定してBoardオブジェクトを作成する
 Boardオブジェクトは、次のオプションを指定して作成することができます。

プロパティ
タイプ
/説明  
既定値
必須
id
数値、文字列
ユーザー定義で任意
自動生成された文字列
×
port
文字列、オブジェクト
シリアルポートの名前
検出されたシリアルポート
×
repl
真偽
REPLの有効/無効を設定
true(有効)
×
debug
真偽
デバッガ出力の有効/無効を設定する
true(有効)
×
timeout
数値
ボード接続のタイムアウト秒数
10
×

 たとえば、シリアルポート「COM10」、REPLとデバッガ出力を無効、タイムアウトを20秒に設定してBoardオブジェクトを作成するには、次のようにコードを書きます。
// オプションを指定してboardオブジェクトを作成
new five.Board({
      port: "COM10",
      repl: false,
      debug: false,
      timeout: 20
    });

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