Johnny-Fiveの基本的な使い方をまとめていきたいと思います。
○Boardオブジェクトを作成する
Johnny-Fiveでマイコン制御するには、最初に物理的なマイコンボードを表すBoard(ボード)オブジェクトを作成します。Boardオブジェクトを作成するには、Boardクラスのコンストラクタを使います。
var five = require("johnny-five");
// boardオブジェクトを作成
// 通信用シリアルポートを自動的に認識
var board = new five.Board();
// ボードの準備ができたら
board.on("ready", function()
//
「Ready」と表示
console.log("Ready!");
});
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○ボードの準備が完了したら処理を実行する
ボードが初期化(Boardオブジェクトを作成)され、使用可能になると、「ready」イベントが発生します。ボードを制御する処理は、この「ready」イベントを検出した後に記述していきます。たとえば、「ready」イベントを検出した後に、LEDを点滅する処理を実行するには、「on」メソッド使って次のように書きます。
var five = require("johnny-five");
// boardオブジェクトを作成
var board = new five.Board();
// ボードの準備ができたら
board.on("ready", function() {
//
「Ready」と表示
console.log("Ready!");
//
ledオブジェクトを作成(13ピンをLED制御用に設定)
var led = new five.Led(13);
//
500ミリ秒間隔でLEDを点滅
led.blink(500);
});
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「on」メソッドの第1引数にはイベント名を、第2引数にはコールバック関数を指定します。コールバック関数には、実行する処理を書きます。
○シリアルポートを指定してBoardオブジェクトを作成する
PCとボードの通信に使用するシリアルポートを明示的に指定するには、オプションの「port」プロパティを使います。
// 通信用のシリアルポートを明示してboardオブジェクトを作成
// Windows
// 「*」はシステム固有の番号
new five.Board({ port: "COM*" });
// OSX
new five.Board({ port: "/dev/tty.usbmodem****" });
// Linux
new five.Board({ port: "/dev/ttyUSB*" });
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○オプションを指定してBoardオブジェクトを作成する
Boardオブジェクトは、次のオプションを指定して作成することができます。
プロパティ
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タイプ
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値/説明
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既定値
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必須
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id
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数値、文字列
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ユーザー定義で任意
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自動生成された文字列
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×
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port
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文字列、オブジェクト
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シリアルポートの名前
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検出されたシリアルポート
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×
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repl
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真偽
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REPLの有効/無効を設定
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true(有効)
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×
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debug
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真偽
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デバッガ出力の有効/無効を設定する
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true(有効)
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×
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timeout
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数値
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ボード接続のタイムアウト秒数
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10
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×
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たとえば、シリアルポート「COM10」、REPLとデバッガ出力を無効、タイムアウトを20秒に設定してBoardオブジェクトを作成するには、次のようにコードを書きます。
// オプションを指定してboardオブジェクトを作成
new five.Board({
port: "COM10",
repl: false,
debug: false,
timeout: 20
});
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